なぜ、いじめ問題が起きるのでしょう?
「給食の大量調理」は多くの人が集まって仕事をします。
つまりコミュニケーションスキルが求められます。
コミュニケーションスキルとはどんな能力だと思います?
それは、相手の立場になって表現する能力です。
ただ仲良く会話ができればいいのではないです。
「あなたを傷つけないから、私も傷つけないでね」が基本なんです。
その行動や表現を振り返る機会を作っていますか?今回はそんな話です。
はじめに
自己評価とは、本人が自身の行動や言葉などの表現で何が不足しているかを確認する事です。
企業では「自己評価シート」として自身を振り返るために、いくつかの項目に対して自ら評価していく仕組みがあります。
この自己評価シートを使って上司と面談をして今後の改善に役立てます。
これを使うことで、人との関わりも含めて自身の行動や言動を振り返ることが出来ます。
その結果として「いじめ」となる問題行動の抑制に繋がります。
どんな評価項目が効果的なの?
自己評価シートは「いじめ」の問題解決のためだけでなく様々なことで「自己評価シート」は利用できます。
ただ今回は「いじめ」を解決するために必要な項目をいくつか選んで紹介します。
めちゃくちゃ当たり前のことなんです。
その当たり前ができていないから「いじめ」が起きるんですけどね。
コミュニケーション
挨拶
- 出勤時や退勤時に「おはようございます」や「お先に失礼します」など挨拶をしているか
- お客様とすれ違った時に「こんにちは」など挨拶をしているか
- 業者の方など外部の人が来た時に「こんにちは」など挨拶をしているか
言葉遣い
- 上司、同僚、部下に対して雑な言葉を使っていないか
- お客様に失礼のない言葉を選んで話が出来ているか
- 業者の方など外部の人に偉そうな言葉を使っていないか
報連相
- 疑問に思ったことは確認しているか
- 特定の人にだけ伝えていないなど情報を混乱させていないか
- 問題が発生した時、または発生しそうな時は同僚や上司に相談や報告をしているか
パワハラ、セクハラ
- 性的な内容を言葉で発していないか
- 呼び捨てや下の名前で呼んでいないか
- 相手によって業務の判断や対応を変えていないか
勤務の態度
私語
- 周りに迷惑がかかるほど大きな声で話をしていないか
- 特定の人だけに聞こえないように「ヒソヒソ話」をしていないか
- 業務の範囲(情報共有)を大きく超えた内容の話をしていないか
物の扱い
- 道具などを投げたり力強くおいていないか
- ドアや蓋などを雑に閉めていないか
- 足を使って物を動かしていないか
指揮命令
- 上司の指示に従って業務が出来ているか
- 主任、社員、パートと指揮命令を把握して仕事をしているか
- 部下に公平に仕事を任せているか
運用方法
自己評価シートを作成したら必ず本人に自身を評価してもらいましょう。
会社では、これらの項目について評価していますと認識させる事が大切です。
書いて終わりではなくそれをどう使っていくのかも重要です。
面談時に使用
面談は少なくとも半年に一度は行った方がいいです。
その時に自己評価で自身の行動を振り返ってもらいます。
その時に重要なのが「職場内やニュースであった問題行動を伝えると同時にあなたも気をつけて下さい」と伝える事です。
問題となる行動は職場内で共有されるという認識が必要です。
社内をよくしたいのに問題行動の共有がないのはおかしいです。
問題発生時に使用
トラブルが発生してヒアリングなど話を聞かなければいけない時があります。
その時に自己評価シートを持ってきて「この項目に値する」と説明しましょう。
他の人もやっていると言い訳をする人もいます。
しかし人との関係で許されるか許されないかが分かれます。
つまり信頼関係が構築できていない相手にしてはいけない事があります。
報告が上がってきたから対処していると伝えましょう。
評価が低く問題が多い場合は対処すること
会社や法人などは必ず就業規則があります。
トラブル発生時には必ず就業規則に沿って対応しましょう。
罰則が適応されないまま終わってしまうと「どうせ罰則もないしなー」と軽く考えてしまいます。
1度目は「就業規則で罰則があるが今回は注意で終わらせる」と就業規則の説明だけでいいかもしれませんが、繰り返すようなら必ず対応しましょう。
まとめ
職場にはトラブルを防ぐために用意されているシステムがあります。
就業規則や自己評価シート、それから相談窓口などです。
そのシステムをしっかり利用すれば大きな問題になる前に対処ができるんです
システムを利用せずに「人のトラブルが多い」「すぐ辞めてしまう」と悩むのはおかしな話です。
あなたが責任者の立場なら「あなたの責任」です。
あなたが責任者でなければトラブル発生時に職場の対応は何があるか調べて利用しましょう。
もし、それがなかったり機能していない(周知されていない)なら「転職」を考える時かもしれませんね。