こんにちは「大量調理の伊達メガネ」です。
今回はちょっと気になる、でも普段はあまり聞けない話題に触れてみたいと思います。
それは…我々、給食調理員の白衣の下って、何を着ているのか?ということです。
普段は目にすることのない給食調理員の努力というか工夫についてお伝えします。
夏は暑く、冬は寒いのは当たり前ですが、「調理場ではどうなっているか?」という話です。
季節別のアドバイスも交えながらお伝えします。
それから「大量調理の伊達メガネ」の仲間が作ったオリジナルTシャツも紹介していますので、よかったら最後まで読んでいってね。
給食調理員の仕事内容とは
作業内容や環境によって服装というのは変わるものです。まずは、給食調理員の仕事内容について見てみましょう。
給食調理員の主なタスクと役割
給食調理員は、学校や病院に福祉施設などで毎日数百人分の食事を大量調理で提供しています。
大量の食事を調理するので食材や調理して出来る料理も大量です。なので基本的に汗をかく体力仕事です。
そして、単に料理を作るだけでなく、安心安全で栄養バランスの取れた食事を提供することが求められます。
基本的には栄養士の立てる献立をもとに調理するので、調理員である我々は食材や栄養面、調理方法については考える必要はありません。
ですが大量の食事を調理するので問題があると大事です。リスクの範囲が広いんです。なので衛生面にとても気をつかっています。
主なタスクは、食材の下処理や調理に盛り付け、それから洗浄や清掃などがあります。役割ごとに分担して協力しながら作業をすすめます。
- 食材の下処理:食材を洗ったり、切ったり、下ごしらえを行います。
- 調理:大量の食材を効率よく調理し、栄養バランスの取れた食事を作ります。
- 盛り付け:調理した食事を盛り付けや食缶などに入れて運べるようにします。
- 洗浄と清掃:使用した調理器具や食器などの洗浄や調理場の清掃をおこないます。
調理場で火を使えば暑いし真夏でも冷凍庫内は寒いです。
下処理室は水を使って作業することが多いので冷え込みます。夏は快適でも冬は足元から冷えてきます。
洗浄では基本的にお湯を使うので暑くて湿度も高いです。夏は地獄で冬は快適です。
盛り付けも温かい料理は夏と冬では感じ方が全く違います。
作業内容や役割、季節によって環境が変わるのが給食の大量調理の仕事です。
給食調理員の白衣の役割と重要性
職場の環境をお伝えしたので、次に給食調理員の格好(服装)についてお伝えします。
給食調理員は基本的に白衣を着て帽子にマスクをします。そしてエプロンを装着して仕事をします。
職場によっては白衣が用意されておらず、職場内で統一された作業着が用意されている場合もあります。
ですが、「大量調理の伊達メガネ」は調理員専用の白衣が必須だと思っています。だって白衣は調理員を示すプロの証となります。
特に衛生面に関して信頼感を与えることに繋がります。白衣は調理場内だけで着ることが許された格好であるということです。
その格好のまま他の場所、ましてやトイレに入ることは許されません。そういうところから衛生面に関しての意識を強く持たせることができると考えています。
なので白衣が用意されていない職場はプロフェッショナルではないと感じます。
その役割と重要性について見てみましょう。
白衣はなぜ必要か
白衣は汚れの防止や菌を持ち込まないなどの役割のほか、給食調理員としての自覚を持たせるのと同時に利用者への信頼や安心感を与えるといった役割も担います。
- 衛生管理: 白衣を調理場内でしか着ないことを徹底することで衛生管理を強く意識することができます。また白衣を着ることで調理中に衣服から落ちるホコリなどを防ぎ、食材に不純物が混入しないようにします。
- 汚れの可視化: 白色の衣服は汚れが目立ちやすいため、すぐに洗浄が必要な箇所がわかります。なので、清潔な状態を維持しやすくなります。
- 専門性の象徴: 白衣はプロフェッショナルであることの象徴です。調理員さんたちが真剣に仕事に取り組んでいる証として信頼感を与えます。
それから白衣は常に清潔に保つことが重要です。
可能であれば自宅に持ち帰ることなく職場で洗濯しましょう。家と職場での衛生管理は違いますからね。
- 毎日の洗濯:白衣は毎日洗濯し、清潔な状態で使用します。
- 専用の洗剤:白衣の洗濯には油汚れに強い専用の洗剤も使用します。
- 定期的な点検:白衣の状態を定期的に点検し、破れや汚れが取れない場合は新しいものと交換します。
白衣の下に着るもの:季節別アドバイス
さて、いよいよ本題に入ります。
給食の大量調理の職場では、白衣の下に何を着ているのでしょうか?その実情についてお伝えします。
「長時間の立ち仕事だから、動きやすくて疲れにくい服装にしてる」
「調理場は季節に関係なく暑くなったり寒くなったりするから調整できるようにしています」
「仕事で着る服なので、2軍落ちした汚れても臭くなってもいい服を使っている」
「夏はタンクトップが楽だなー」
「白衣の下?夏場だよね?何も着ないよ。冬はユニクロだよ、あれが暖かくていいね」
多くの場合は、動きやすさや気軽さ、それから快適さを重視したインナーを選んでいます。また、季節に応じた服装を選ぶことは調理場での働きやすに直結します。
いくつか服を選ぶポイントはありますのでご紹介します。
- 吸汗速乾素材のシャツ: 調理場は熱がこもりやすいので、吸汗速乾性のあるTシャツやポロシャツが人気です。汗をかいても快適に過ごせます。
- 季節に応じたインナー: 夏は薄手の素材で涼しく、冬はヒートテックなどの保温性の高いインナーを着ることで、年間を通して快適に働けます。
- 清潔を保つための工夫: 毎日洗濯しやすい素材を選び、清潔を保つことも重要です。衛生管理を徹底できます。
- フィット感のあるアンダーウェア:動きやすさを重視し、ストレッチ素材のものを選びます。
- 着替えやすいデザイン:忙しい朝や休憩時間にもスムーズに着替えられるシンプルなデザインが便利です。
夏の服装
夏は汗をかいてもすぐに乾くTシャツやポロシャツが人気です。中にはメッシュ素材やクールマックス素材のインナーを着る人もいます。
ただ多くの方は使い古したTシャツの中で仕事で着ても快適なものを選んで着ているって感じですね。
それから男性と女性では選択肢も変わってきます。男性は夏場は白衣の下に何も着ていなかったりタンクトップを着ている方もいます。
ですが女性だと少々辛いかもです。
だって、トイレには衛生面を考慮して必ず白衣を脱いでから入りますから。女性が白衣の下に下着やキャミソールだけだとわざわざ更衣室で着替えてからトイレに行くことになります。
というか、周りが辛いので必ず着替えて入ってください。タンクトップなら本人が気にしないのであれば大丈夫ですが。
男性でも白衣の下にシャツを着ていないのは問題だとは思いますが、そういう人はそういうキャラだと認識されており問題になるというより「そういう人(変わった人)」って感じで済まされている事が多いです。
だからといって、それでよいとは思いませんが。
それから、汗で透けるような素材のシャツを着ている女性もいるので気をつけましょう。
女性が多い職場ではありますが男女ともに働いています。トイレなど白衣を脱ぐ場合もありますからお互いが不快な気持ちにならないような服装を心がけましょう。
また、昼の休憩時間のタイミングで着替える方も多くいます。特に夏場は着替え用のインナーを1枚用意しておくと便利です。
冬の服装
冬は保温性の高いインナーで寒さを防ぎます。吸湿発熱繊維...ヒートテックですね。多くの方はユニクロのヒートテックのシャツを着ています。
ただ、それだけだと寒いのでハイネックやタートルネックを着た上で白衣を着ています。
いくら調理場で火を使ったりお湯で洗浄をするからといっても、夏のように暑いわけではありません。ちょっと汗ばむぐらいはあるかもしれませんが、防寒対策は必要です。
ですが、朝夕と昼(時間帯)や調理と切り込み(作業場所)などで寒さは別次元です。
重ね着であれば調整することも出来るので便利です。1枚で暖かい格好をするより重ね着で調整が可能なようにしておきましょう。
それから冬で最も過酷な場所が冷凍庫です。
大量調理なので扱う冷凍食品も大量なので冷凍庫も大型です。普通に人が入れます。
冷凍庫というより冷凍室です。
夏場は数分なら我慢できます。ですが、冬は無理です。
身体が冷えきっている状態で冷凍庫はマジで入りたくないです。
なので、冷凍庫から食材を出すときや整理などをする場合は、ジャンバーなどの上着を着て作業します。
大抵の場合は大型の冷凍庫は調理する前の食材を保管している「汚染作業区域」に該当しているので白衣を脱いで自前のジャンバーを着て入ります。
または調理場専用のジャンバーを用意してある職場もありました。めちゃくちゃ助かりましたよ。
まとめ:基本的に白衣の下は何を着てもOK!
基本的には白衣の下は何を着ても大丈夫です。
ただ、季節や作業内容によって暑さや寒さ対策をすることはかなり重要です。想像以上に違いますよ。
体力が奪われることが防げて、かなり快適に作業をする事ができます。
「大量調理の伊達メガネ」もスポーツ用のシャツや重ね着で工夫しています。
ただ、ちょっと変わってることもしてますけどね。
このブログは何人かの協力のもと作成して管理されています。訳あってオリジナルTシャツを作成したのですが、それを仲間たちで着ています。
白衣の下で宣伝しているんです(笑)
着る分だけ仲間に協力をしてもらって業者に依頼していますが、少しだけ在庫が余ったのでWebサイトで販売しました。
よかったら「大量調理の伊達メガネ」の仲間になりましょう(笑)