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給食調理員の一日の流れってどんな感じ?学校や保育園の給食の裏側を覗いてみよう!

こんにちは「大量調理の伊達メガネ」です。

今回は、給食調理員の一日についてご紹介します。

子どもたちにおいしくて安全な食事を提供するため、給食調理員は毎日どんなことをしているのか、その流れを一緒に見ていきましょう!

「給食調理員って何をしているんだろう?」という疑問を、この記事で解決しますね。

はじめに:給食調理員の職場は様々

実は給食調理員の職場は、とても多岐にわたります。

主な職場としては、学校保育園が一般的ですが病院福祉施設などでも給食調理員が活躍しています。

どの職場でも、子どもや患者さんに利用者さんの健康を支える大切な役割を担っており、それぞれの施設に合わせたメニューや調理方法が求められるのが特徴です。

今回は学校の給食室や保育園の給食調理員の流れをお伝えします。

学校と保育園の厨房の仕事は多少の違いはありますが、病院や福祉施設とは違って一日一食(昼食)を提供する仕事です。

なので仕事の流れとしては、ほとんど一緒となります。(学校給食は給食センターではなく学校内に厨房がある場合の流れです)

給食調理員の一日の流れ

給食調理員の一日は、出勤後の衛生チェックや作業分担の確認から始まり、食材の受け取りと検収、調理準備、そして調理工程に進みます。

給食を子どもたちに提供した後、午後は片付けや清掃、翌日の準備を行い業務終了となります。

全体を通して、安全でおいしい給食を作るため、チームで協力して効率よく作業を進めます。

出勤・朝の準備

給食調理員の一日は、朝早くからスタートします。職場によって違いますが7時ぐらいから始まります。

制服への着替えと衛生チェック

まず、出勤したら最初にやることは制服に着替えること

給食は食べ物を扱う仕事なので衛生管理がとっても大切。

制服に着替えたら手洗いや消毒、そして髪をきっちりまとめるなど衛生チェックを欠かしません。

作業分担の確認

次に、その日の作業分担を確認します。

給食調理はチームワークが命なので誰が何をするかをしっかり把握しておかないとスムーズに作業が進みません。

「今日は私は主菜担当!」なんて感じで、お互いの役割を確認し合います。

食材の受け取りと検収

食材が届く時間になると、今度はその受け取りと確認が始まります。

食材の納品確認

給食調理員は、毎日大量の食材を扱います。

だから、納品された食材がすべて揃っているかどうかをしっかりチェック!

特に野菜や肉に魚などの生鮮品は新鮮であることが何より大切なので、ひとつひとつ確認していきます。

品質チェックと衛生管理

品質チェックでは食材が傷んでいないか、または衛生的に問題がないかも確認します。

衛生管理のルールに従い、必要に応じて消毒や洗浄を行います。

ここでミスをすると安全な給食が提供できなくなるので真剣そのものです。

下処理・調理の開始

食材の検収が終わったら、いよいよ調理がスタート!

野菜の洗浄・カット

まずは野菜の洗浄

大量の野菜を一度に使うので、しっかりと水で洗い流します。

場合によっては、次亜塩素酸ナトリウムなどを使って消毒することもあります。

野菜を洗い終えたら、次はカット作業

これがけっこう手間がかかりますが、丁寧にやらないとおいしい料理ができません。

野菜の洗浄については「リアルな現場の野菜の洗浄と大量調理施設衛生管理マニュアル」にて説明してありますのでご覧ください。

それから野菜のカット作業は「給食で使う野菜の切り込み!大量調理に包丁の技術は必要ないの?」で紹介しています。

肉魚の下処理

次は肉や魚の下処理です。

こちらも衛生面に気を使いながら、一つひとつ丁寧に処理していきます。

基本的にはカットされた肉や魚が納品されますが、時には調理しやすい大きさにカットして準備します。

調理工程

さて、下処理が終わったら、本格的な調理に突入します!

主要料理の調理(煮る、焼く、揚げる)

メインの料理は煮たり焼いたり揚げたりと、いろんな調理法を使います。

たとえば、カレーなら大きな鍋でコトコト煮込みますし、唐揚げならたくさんの油を使ってサクッと揚げます。

それから衛生面も重要です。加熱の状態を必ず中心温度を測って記録します。

給食の量はとにかく多いので、ここが一番忙しいところです!

料理の中心温度に関しては「大量調理マニュアルの中心温度について徹底解説」で詳しく説明していますのでご覧ください。

副菜・デザートの準備

メイン料理を作りながら、副菜やデザートの準備も同時進行。

野菜をボイルや蒸したりデザートを盛り付けたりと、給食はメインだけでなくバランスよく作られています。

こちらも冷却などの温度管理を徹底しています。

栄養士さんが考えたメニューに従って、すべての料理ができあがるようにします。

サラダなどの和え物については「大量調理の和え物を成功させるための温度管理ガイド」でお伝えしていますので参考にしてください。

味付けと最終チェック

最後は味付け

給食調理員は、子どもたちが美味しく食べられるように味付けにも気を配ります。

味が薄すぎず濃すぎず、ちょうどいいバランスになるよう最終チェックを行います。

配膳準備

調理が終わったら、今度は配膳の準備を進めます。

給食の盛り付け

食材の温度や盛り付けの美しさに気を配りながら、子どもたちに提供する準備を整えます。大きな鍋やバットにできあがった料理の量が均等になるよう注意します。

クラスごとの分配

盛り付けた料理を今度はクラスごとに分ける作業に入ります。各クラスの人数に合わせて、分量を調整しながらトレイに載せていきます。すべてのクラスに行き渡るように慎重に分配します。

昼食時間・食事提供

いよいよ、子どもたちに給食を提供する時間です!

給食の提供とサポート

給食室からクラスに給食が運ばれると、子どもたちは大喜び!

私たちも給食当番を手伝いながら子どもたちがきちんと食事を取れるようサポートします。

食器の回収

食事が終わったら食器の回収です。

子どもたちが使ったお皿やトレイをすべて集め、次の作業に備えます。

午後の作業

昼食が終わっても、給食調理員の一日はまだ終わりません。午後も片付けや清掃などの作業が続きます。

使用済み食器・調理器具の洗浄

食べ終わった後の食器や調理器具を洗浄します。

大きな鍋やフライパンを洗うのは重労働ですが、ここをしっかりやらないと次の日の調理に影響が出てしまいます。

ピカピカに磨き上げて、次の日も気持ちよく仕事ができるように整えます。

食器の洗浄については「給食の大量調理は「食器も大量洗浄」」でお伝えしています。

調理場の清掃

調理器具を洗い終えたら、次は調理場の清掃です。

調理台や床、シンクなど、使ったところはすべてきれいに掃除していきます。

清潔な環境を保つことが大事なので、最後のひとつまでしっかりチェックします。

業務終了と退勤

午後の作業が終わると、いよいよ一日の終わりが見えてきます。

翌日の準備とスケジュール確認

次の日のために、必要な食材や準備物を確認しておきます。

スムーズに翌日も給食を作れるよう、早めに準備をしておくのがポイントです。

スケジュールを確認して、明日の作業をイメージしながら仕事を進めます。

退勤までの最終チェック

最後に、すべてが整っているかどうかを最終チェックします。

ガスや水道の元栓、電気のスイッチなども忘れずに確認し、完了したら退勤です。

やっと一日が終わる瞬間ですが、達成感と充実感でいっぱいです。

給食調理員の裏側

給食調理員の仕事は「楽」だったり「きつい」だったりと色々なことが言われています。

それは人それぞれ感じ方が違うからですが、給食調理員が楽な理由もありますがきつい理由もあります。

仕事が楽な理由

給食調理が楽に感じられる理由の一つは、作業を分担するので一つのことに集中できる環境が整っていることです。

たとえば、ある人が野菜を洗ったりカットする役割をして、別の人が調理を担当します。

また調理においても焼き物や煮物など役割分担をして作業します。

各自が自分の担当分に集中することで、効率的に作業を進めることができます。

給食調理員の仕事が楽な理由は「「給食の大量調理」が楽な理由!集団で調理するには簡単にする必要があります」にて紹介していますのでよかったらご覧ください。

仕事がきつい理由

給食調理員の仕事できつい理由として挙げられるのは、やはり体力面です。

大量の食材を扱い重たい鍋や器具を使うため、体力が求められる場面が多いです。

また、常に衛生面に気を配る必要があり、特に夏場などは食材が傷まないように細心の注意が必要です。

給食調理員がきつい理由については「給食調理員は何できついって言われてるの?きつい理由10選」にて詳しくお伝えしています。

私生活で守ることもある?

給食調理員でよく言われるのが「食べてはいけないもの」があるです。

職場によって違うのですが、学校給食の職場ではよく言われることです。

例えば生の牡蠣ですと、ノロウイルス対策として家族も含めて制限されることも。

給食調理員が食べてはいけないものについては「給食調理員に禁じられた「食べてはいけないもの!」健康を守るための行動や工夫」にてお伝えしていますのでご覧ください。

給食調理員になるには?必要なスキル

調理師の資格がなくても給食調理員として働くことはできますが、給食調理員として働くためには調理師免許を取得することが一般的です。

調理師免許は、専門学校や指定の調理師養成施設で学び資格試験に合格することで取得できます。

ただ調理師の資格を持たずに働いて調理の実務を2年経験してから調理師免許の試験を受ける方もいますよ。

職場によって資格よりも経験を重視されることもあります。

飲食店などで経験を積んでおくと比較的スムーズに仕事に慣れることができるかなーと思います。

それと飲食店などでの経験を調理の実務経験となるので、調理師免許の取得を考えている方は実務経験の証明を貰うといいですよ。

調理の実務経験の証明書のもらい方については「【調理師の免許取得】調理の実務経験の証明書のもらい方」で説明していますのでご覧ください。

まとめ:給食調理員の一日を覗いてみて

今回は、給食調理員の一日の流れをお見せしました。

早朝からスタートし、たくさんの食材を使って時間との戦いをしながら給食を作り上げています。

でも、その結果、子どもたちの笑顔や元気な姿を見ると、本当にやっていてよかったと感じます。

もし、給食調理員のお仕事に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください!

忙しいけど、とてもやりがいのある素敵なお仕事です。

最後に学校や保育園では給食だよりを発酵しています。

主に責任者や栄養士さんが作成することが多いのですが、保育園の場合は内容を分担して調理員が作成することもありました。

実は「大量調理の伊達メガネ」も給食だよりの作成に携わっていたことがあります。

給食だよりの作成については「月ごとの保育園の給食だよりのネタやアイデアとアドバイス」にてお伝えしていますが、給食の仕事の参考になりますのでよかったら読んでください。

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