こんにちは「大量調理の伊達メガネ」です。
今回は「食品衛生責任者」についてお話ししていきたいと思います。
飲食店などの業界で働いていると「食品衛生責任者」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。
そして大量調理の給食の職場でも必ずいなければならないのが「食品衛生責任者」です。
ですが実際にその資格を取ると何が変わるのか、具体的にどんなメリットがあるのかは意外と知られていないかもしれません。
今回は、私自身の経験を交えながら、食品衛生責任者について詳しく解説していきますね。
それから食品衛生責任者の提示義務については「「食品衛生責任者プレート」を提示する義務ってあるの?最新情報を徹底解説!」にて説明していますのでご覧ください。
食品衛生責任者とは?
まず最初に、「食品衛生責任者とは」何か、基本的なところから説明します。
この資格は、飲食店や食品を扱う施設で衛生管理を徹底するために必要な資格です。
食中毒や食品の安全に関わる問題を未然に防ぐために、現場で働く人が衛生面を管理する重要な役割を担います。
食品衛生責任者ができること
食品衛生責任者になると、職場での衛生管理や食の安全に関わる重要な業務を行います。
- 食品の衛生管理:店舗や施設の衛生状況を管理し、適切な手順で調理・保存されているかを確認します。
- 衛生面の指導:従業員に対して手洗いや消毒など、衛生に関する指導を行い、常に清潔な状態を保つようにします。
- 食材の安全確認:使用する食材の鮮度や保存方法、賞味期限をチェックして、食材が安全に提供されるようにします。
私もこの資格を取ったことで、職場での衛生管理に対する意識がぐっと高まりました。
特に、食中毒予防のための具体的な対策を知ることができたのは大きなメリットです。
食品衛生責任者の取り方
食品衛生責任者の資格を取るのは、それほど難しくありません。以下の手順で取得できます。
- 講習会に参加する:各都道府県で定期的に開催されている食品衛生責任者講習会に参加します。通常、1日の講習を受けるだけで資格が取得できます。
- 受講後に資格が発行:講習を受け終わると、すぐに食品衛生責任者の証明書が発行されます。この証明書を持っていれば、飲食店などで責任者として働けます。
食品衛生責任者の講習会はどんな内容?
講習会では、食品の安全に関する基本的な知識を学びます。
食中毒の原因や防止策、衛生管理の具体的な方法などが解説されます。
私も参加しましたが、分かりやすく実践的な内容だったので、飲食未経験の方でも安心です。
食品衛生責任者のテストで落ちることはある?
講習会の最後に行われる簡単なテストがありますが、ほとんどの人が合格します。
このテストは、講習で学んだ内容をしっかり理解していれば、難しくありません。
私の経験では、受講者全員が合格していたので、特別な心配はいりませんよ。
調理師免許を持っている場合の申請方法
もし調理師免許を持っている場合は、食品衛生責任者の講習を受ける必要はありません。
調理師免許があれば、申請するだけで食品衛生責任者の資格を取得できます。
申請は、地元の保健所に必要書類を持参して行います。
調理師免許を持っている方は、簡単に資格が取れるので、ぜひ活用しましょう。
栄養士の資格を持っている場合
同様に、栄養士や管理栄養士の資格を持っている方も、食品衛生責任者の講習は不要です。
調理師免許と同じように、申請を行うことで資格が付与されます。
栄養士として働いている方なら、この資格を追加することで、職場での活躍の場が広がること間違いなしです。
食品衛生責任者になると何が変わるの?
じゃあ、食品衛生責任者になったら具体的に何が変わるのか?
実はこの資格を持つことで、職場での自分の役割が一気に広がるんです。
いくつかの変化を紹介していきますね。
衛生管理に対する意識がグッと高まる
食品衛生責任者になってから一番感じたのは、衛生管理への意識が明らかに変わったことです。
資格を取るための講習では、食中毒のリスクやそれを防ぐための具体的な方法を学びます。
それが、実際の現場での仕事に直接役立ちました。
手洗いのタイミングや消毒方法、食品の温度管理など、細かい部分まで気を配るようになります。
私が経験したあるケースでは、食材の保管方法が曖昧だったため食中毒のリスクが高まる可能性があったんです。
でも、資格取得後だったので、すぐにその問題に気づき改善することができました。
もしあの時資格を持っていなかったら、見落としていたかもしれません。
周りのスタッフから信頼されやすくなる
食品衛生責任者になると、自然と周りのスタッフからの信頼が厚くなります。
「この人に聞けば安心」と思ってもらえる存在になるんです。
私も資格を取ってから、周りから「この場合どうしたらいい?」と聞かれる機会が増えました。
食材が少し変色しているけど使っていいのかどうか、冷蔵庫の温度が上がってしまったけど問題ないか、といった日常的な質問が多くなりました。
それに応えることで、自分自身もさらに勉強しなきゃという意識が高まり、結果的にチーム全体の衛生レベルが上がったと感じています。
責任感が芽生える
食品衛生責任者という名前の通り、「責任者」としての自覚が求められます。
つまり、食の安全を守るためには自分が責任を持つという意識が強まるんです。
これが、仕事のやりがいや達成感にもつながります。
私が働いていた職場では、食中毒事件が発生したことは幸いありませんでしたが、そういったリスクを常に考えながら仕事をしていたおかげで、大きなトラブルを未然に防ぐことができました。
自分が関わる食品が安全かどうか、常に考えるようになることで、仕事に対するプロ意識も高まります。
食品衛生責任者として注意すべきポイントもある!
もちろん、食品衛生責任者としての責任は大きいですが、それに伴うプレッシャーも少なからず感じることがあります。
いくつか注意しておきたい点を紹介します。
責任の重さにストレスを感じることも
食品の安全を守るための責任者という立場は、時に大きなプレッシャーになることもあります。
特に、忙しい時期や人手が足りない時には「自分がしっかりしなければ」という意識が強くなり、ストレスを感じることもあるでしょう。
私自身もイベント時には、ミスが起こらないように常に気を配っていたため、精神的な負担を感じることがありました。
ですが、それも食品の安全を守るために大切なことだと自分に言い聞かせ、少しずつ慣れていきました。
知識のアップデートが必要
食品衛生のルールや基準は年々変わっていくため、常に新しい情報をキャッチアップする必要があります。
一度資格を取ったからと言って、それで安心するのではなく、定期的に講習会に参加したり、自分で情報を調べたりすることが求められます。
私も資格取得後、定期的に新しい情報をチェックするようにしています。
食材の保存方法や新しい衛生基準が発表された時には、それをすぐに職場に取り入れるようにしています。
まとめ: 食品衛生責任者としての道
食品衛生責任者として働くことは、思った以上にやりがいがあり、職場でも家庭でも役立つスキルがたくさん身につきます。
ただ資格を取るだけではなく、その後の実践や知識のアップデートも大切です。
もし、これから食品衛生責任者の資格を考えている方がいれば、ぜひ挑戦してみてください。
あなたの職場でも、あなたが「頼りにされる存在」になる日がきっとやってきます!