
5月は、新緑がまぶしく子どもたちが戸外遊びを楽しめる季節ですね。
春から初夏へと移り変わるこの時期は、食材の旬も変化し給食にも彩りが増えてきます。
また、ゴールデンウィーク明けは生活リズムが乱れがち。
給食だよりでは、「規則正しい食生活の大切さ」や「暑さに負けない体づくり」などを伝えることが大切です。
行事食や季節の食材を上手に取り入れながら、5月ならではの給食の工夫を紹介していきましょう!
給食だよりのネタや作成については「月ごとの保育園の給食だよりのネタやアイデアとアドバイス」でも紹介していますのでご覧ください。
5月の給食だよりの重要性

5月は、ゴールデンウィークがあり休み明けに子どもたちの体調を崩しやすい時期でもあります。
また、気温が上がり始めることで食欲が落ちたり食中毒が心配になったりする季節でもあります。
5月の給食だよりで伝えたいこと
- 生活リズムの調整:「お休みモード」から「園生活モード」へスムーズに戻れるように、朝ごはんの大切さや規則正しい食事のリズムを伝える。
- 気温上昇に伴う食欲低下対策:暑さで食欲が落ちがちな子どももいるので、さっぱりとした献立の工夫を紹介する。
- 食中毒予防:気温が高くなり始める時期だからこそ、食中毒予防の基本(手洗い、食材の扱い方など)を伝える。
5月の給食だよりでは、こうしたテーマを盛り込みながら子どもたちの健康をサポートする内容を発信していきましょう。
5月の給食だよりの役割
給食だよりは、保護者にとって「園の給食を知る大切な情報源」です。
特に5月は、以下の役割を意識して作成すると、保護者にとっても役立つ内容になります。
5月の体調管理サポート
5月病と呼ばれるように、長期休暇明けは心身のバランスが乱れやすい時期です。特に食欲が落ちる子どもには、さっぱり食べやすいメニューや、疲労回復に役立つ食材(ビタミンB1を多く含む豚肉や玄米など)を紹介すると良いでしょう。
季節の食材や行事食の紹介
5月は、春から夏に向かう季節の変わり目。旬の食材を取り入れることで、季節の変化を感じながら食事を楽しむことができます。また、「こどもの日」や「母の日」など、行事にちなんだ特別メニューを紹介するのもおすすめです。
家庭での食育のヒント
「家ではなかなか野菜を食べてくれない」「朝ごはんを食べたがらない」など、保護者の悩みも多い時期。給食だよりを通じて、家庭でも取り入れやすい食育のポイントを伝えることで、子どもの食生活をより豊かにするサポートができます。
【5月の給食だより】書き出しのネタ

給食だよりの「書き出し」はとても重要です!
最初の数行で、保護者が「読もう!」と思うかどうかが決まります。
5月号の書き出し、どうする?
5月の給食だよりでは、以下のポイントを意識した書き出しが効果的です。
✅ 季節感を出す(春の訪れや気候の変化)
✅ 行事や子どもたちの成長や変化を伝える
✅ 5月の食材や食育テーマにつなげる
では、実際に使える書き出し例文をいくつか紹介します!
例文①:春の訪れと食欲アップをネタにした書き出し
✅ ネタのポイント
- 「春の陽気」「外遊び」「食欲アップ」で季節感を出す
- 「こどもの日」「旬の食材」で5月ならではのテーマを導入
例文②:こどもの日をネタにした書き出し
✅ ネタのポイント
- こどもの日を前面に出し、関心を引く
- 「成長」「栄養たっぷり」などポジティブなワードを入れる
例文③:5月の旬の食材をネタにした書き出し
✅ ネタのポイント
- 「新緑」「美しい季節」で春らしい雰囲気を出す
- 具体的な旬の食材を入れ家庭でも意識してもらう
例文④:5月後半の梅雨入りをネタにした書き出し
✅ ネタのポイント
- 気候の変化(暑さ・湿気)を考慮
- 食欲が落ちる時期だからこそ、給食の工夫を伝える
5月の給食の特徴と献立のポイント

5月の給食ってどんな特徴があるの?
5月の給食は、春の旬食材をたっぷり使うことで栄養価の高いメニューが作りやすくなります。
また、気温が上がることで食材の扱いに注意が必要な季節でもあります。
さらに、新しいクラスや環境に慣れていない子どもたちの中には、食欲が落ちる子もいるかもしれません。
そこで、「5月の給食の特徴」を詳しく紹介します!
春の旬食材を活用しよう!
5月は、美味しくて栄養たっぷりの食材が豊富な季節です。例えば…
旬の食材 | 栄養素 | 子どもにおすすめの理由 |
---|---|---|
アスパラガス | ビタミンE・葉酸 | 血行を良くし、疲労回復をサポート |
新じゃがいも | ビタミンC・カリウム | 皮ごと食べられて栄養価アップ! |
そら豆 | たんぱく質・鉄分 | 成長期の子どもにぴったり! |
いちご | ビタミンC | 風邪予防&お肌にも◎ |
💡給食での取り入れ方
- アスパラガス → ごはんに混ぜて「アスパラごはん」、スープに入れて彩りをプラス
- 新じゃが → 皮ごと調理できるので「まるごと新じゃが煮」がおすすめ!
- そら豆 → かき揚げや豆ごはんにすると食べやすい
- いちご → ヨーグルトに添えたり、フルーツポンチにして楽しもう
旬の食材は、栄養価が高くて美味しいだけでなく価格も安いので給食にぴったり!
5月の給食献立のポイント
5月は、新しい環境に慣れてきた子どもたちの食事リズムを整える時期です。
気温の変化も大きく、食欲が落ちることもあるため、
✅ 旬の食材を活かして栄養をしっかり補給
✅ こどもの日などの行事食を楽しむ
✅ アレルギー対応でみんなが安心して食べられる工夫
を取り入れた献立が理想的です。
保育園で使える「バランスの良い1週間の献立サンプル」を紹介します!
バランスの良い1週間献立(行事食入り)
曜日 | 主食 | 主菜 | 副菜 | 汁物 | 行事食・特別メニュー |
---|---|---|---|---|---|
月 | ごはん | 鮭の塩焼き | ひじきの煮物 | 豆腐とわかめの味噌汁 | - |
火 | そら豆ごはん | 鶏の照り焼き | 新じゃがの煮物 | 春キャベツのスープ | - |
水 | ロールパン | 白身魚のムニエル | アスパラのチーズ焼き | コーンスープ | - |
木 | ごはん | 豚肉と野菜の炒め物 | 小松菜のおひたし | けんちん汁 | - |
金 | 五目ちらし寿司 | こいのぼりハンバーグ | 柏餅(おやつ) | すまし汁 | 🎏 こどもの日 |
土 | カレーライス | ミニサラダ | フルーツゼリー | - | - |
皆さんは白身魚って何の魚を使ってます?
パンガシウスって知っていますか?変な噂もありますが、あれ意外といいですよ。
🎏 こどもの日メニュー(5月5日)
金曜日の献立は「こどもの日」を意識した特別メニュー!
柏餅(おやつ):伝統食を体験
五目ちらし寿司:にんじん、しいたけ、卵など彩り豊かに
こいのぼりハンバーグ:ハンバーグの上にスライスチーズでこいのぼりの模様をつける
保護者向けのネタ!5月の食事の注意点

新年度が始まって1か月。
子どもたちは新しい環境に慣れつつありますが5月は気温の上昇とともに体調を崩しやすい時期でもあります。
5月は気温が上がり、食生活に注意が必要!
✅ 「気温の変化による食中毒リスク」
✅ 「進級後のストレスで食欲が落ちる子が増える」
✅ 「水分補給が足りず、熱中症になりやすい」
こうした問題を防ぐために、保護者の皆さんが意識すべきポイントをまとめました。
家庭でも簡単に実践できる工夫を紹介するので、ぜひ参考にしてください!
気温上昇で気をつけたい「食中毒対策」をネタにした案内
5月は気温が20℃を超える日も多くなり食べ物が傷みやすくなります。特に、お弁当や作り置きの食事には注意が必要です。
食中毒予防の3つの鉄則
- 菌をつけない(手洗い・食材の洗浄)
- 菌を増やさない(冷蔵保存・作り置きの管理)
- 菌をやっつける(しっかり加熱する)
家庭でできる予防策
✅ 食材は新鮮なうちに使う → まとめ買いよりも「こまめな買い物」
✅ 作り置きは2日以内に食べる → 長期間保存しない
✅ お弁当のごはんはしっかり冷ましてから詰める → 温かいままだと菌が繁殖しやすい
✅ まな板・包丁は肉・魚用と野菜用で分ける → 交差汚染を防ぐ
特に保育園児は免疫力がまだ十分に発達していないため少しの菌でも食中毒になるリスクが高いです。
手洗いの徹底と食材管理に注意しましょう!
進級後の食欲低下の対処法(環境変化による影響)をネタにした案内
4月に進級・入園した子どもたちも、5月になると少しずつ新しい環境に慣れてきます。
しかし、環境の変化によるストレスが原因で食欲が落ちる子も少なくありません。
こんなサインが出たら要注意!
✅ ごはんの時間にボーッとしている
✅ 食事の途中で遊びたがる・集中できない
✅ 好きな食べ物しか食べようとしない
✅ おやつは食べるのに、ごはんは残す
これらは「ストレスによる食欲低下」のサインかも!
食欲を回復させるための工夫
✅ 「楽しい食卓」を意識する → 叱りながら食べさせると、ますます食事がイヤになることも。楽しく会話しながら食べる時間を作るのがポイント!
✅ 食材の「彩り」を工夫する → 子どもは「見た目」で食欲が変わることも。赤・黄色・緑など、カラフルな食材を使うと食べる意欲が湧く!
✅ 一口サイズにする → 大きな食べ物だと、食欲がない時は負担になる。おにぎりを小さく握る、ハンバーグをミートボール状にするなど工夫しよう!
✅ 「これなら食べられる!」というお気に入りメニューを用意 → 食欲が落ちた時は、無理にバランスを気にせず「好きなものを食べさせる」ことも大事!
例えば…
✔ やわらかい蒸しパン(消化が良く、食べやすい)
✔ おかゆや雑炊(少量でも栄養がとれる)
✔ ヨーグルト+フルーツ(胃に優しく、甘さで食べやすい)
食べられない日が続くようなら無理に食べさせず「少しずつ」食べる習慣を戻すことが大切です!
水分補給と熱中症予防におすすめの食べ物・飲み物をネタにした案内
5月は気温の変化が激しく気づかないうちに脱水症状になりやすい時期でもあります。
特に、子どもは大人よりも水分不足に敏感なので意識的に補給することが大事!
こまめな水分補給のコツ
✅ のどが渇く前に飲む習慣を! → 「1時間に1回」は必ず水を飲む
✅ 水分だけでなく「塩分」も摂取 → 汗をかくと塩分も失われるため、スープや味噌汁も活用!
✅ ジュースより「麦茶・水」 → 甘い飲み物は血糖値の急上昇を招くので注意
水分補給におすすめの食べ物
水分を多く含む食材を使うことで無理なく水分補給ができます!
🥒 水分補給に役立つ野菜&果物
- きゅうり(95%が水分!)
- トマト(リコピンも摂れる)
- スイカ(甘くて食べやすい)
- オレンジ(ビタミンCも豊富)
🍜 汁物で水分補給
- 具だくさん味噌汁(野菜と一緒に栄養も摂れる)
- そうめんスープ(つるっと食べやすい)
- 鶏ガラスープ(塩分補給にも◎)
🍵 飲み物のおすすめ
- 麦茶(ノンカフェインでゴクゴク飲める)
- 経口補水液(夏場の体調管理に)
- ヨーグルトドリンク(カルシウムも摂れる)
【5月の食育テーマ】子どもの成長を支える伝統食と旬の味覚

5月の食育テーマとは?
5月は、新しい環境に少しずつ慣れ子どもたちの食欲や活動量が増えてくる時期です。
そんな5月の食育テーマとして、
✅ 「こどもの日」と日本の伝統食
✅ 「旬の春野菜」を楽しむ
を軸にすると、保育園でも家庭でも実践しやすくなります。
こどもの日にちなんだ食育活動や、春の旬の食材を活かした給食メニューを紹介します!
こどもの日と食育(5月5日)
こどもの日に食べる「かしわ餅」と「ちまき」の意味
こどもの日(端午の節句)には、「かしわ餅」や「ちまき」を食べる習慣があります。それぞれに込められた意味を伝えることで、食の大切さを学ぶ機会になります。
✅ かしわ餅の意味
かしわ餅の「かしわ(柏)」は、新しい葉が育つまで古い葉が落ちないことから「家系が途絶えない=子どもが健やかに成長する」という願いが込められています。
✅ ちまきの意味
ちまきは、中国の故事に由来し「災いを避け、子どもが無事に育つ」ことを願う食べ物です。もち米を使ったちまきは腹持ちがよくエネルギー源としても優れています。
園でできる簡単な食育活動
こどもの日に合わせて園で楽しく学べる食育活動を取り入れるのもおすすめです。
✅ もち米を観察しよう!
- もち米と白米を並べて見比べてみる
- 水に浸すとどう変わるか実験
✅ 柏の葉の香りをかいでみよう!
- 柏の葉の香りをかぐとどんな感じ?
- 触るとどんな感触?
✅ 給食で「かしわ餅風おやつ」作り
- 白玉粉を使って簡単なお団子作り
- きなこや黒蜜をかけて味わう
ポイント
「こどもの日=柏餅を食べる日」ではなく「どうして食べるの?」を知ることが食育の第一歩!
旬の春野菜を楽しもう!
給食や献立のポイントでも紹介しましたが、みずみずしく甘みのある春野菜が5月ごろになると豊富に出回ります。
5月が旬の食材
✅ アスパラガス(食物繊維たっぷり、疲労回復に効果的)
✅ 新じゃがいも(ビタミンCが豊富で、加熱しても壊れにくい)
✅ そら豆(たんぱく質と鉄分が含まれ、成長期にぴったり)
「子どもは野菜が苦手…」という悩みも多いですが調理方法を工夫すれば、おいしく食べられます!
旬の食材を使った給食メニュー
給食でも家庭でも取り入れやすい春野菜を使ったメニューを紹介します!
🥄 アスパラのチーズ焼き
→ ゆでたアスパラガスにチーズをかけて焼くだけ!チーズのコクで食べやすい◎
🍚 そら豆ごはん
→ ご飯に塩ゆでしたそら豆を混ぜるだけ!ほんのり塩味が食欲をそそる◎
🥔 新じゃがのバターしょうゆ煮
→ 小さめの新じゃがを丸ごと煮てホクホク感を楽しむ◎
🎯 ポイント
野菜の形や色が見えると苦手意識を持ちやすいので「切り方や味付けを工夫」すると食べやすくなる!
まとめ:5月の給食だよりを楽しく充実させよう!

5月の給食だよりは、新生活に慣れ始めた子どもたちや保護者に向けて届けるもの。
旬の食材を活かした献立や、こどもの日などの行事食を取り入れることで子どもたちの食体験をより豊かにできます。
給食だより作成を応援しています!
給食だよりは、ただの「お知らせ」ではなく園と保護者、そして子どもたちをつなぐ大切なコミュニケーションツール。
5月らしさを取り入れながら読んで楽しく役に立つ内容を心がけることでより魅力的なものになります。
「何を書こう…?」と迷ったときは、
✅ 子どもたちが楽しめる話題になっているか?
✅ 保護者が安心できる情報が入っているか?
✅ 季節感があり食の大切さを伝えられているか?
この3つのポイントを意識すれば充実した給食だよりが完成します!
給食だよりを通して「食べることって楽しい!」という気持ちを子どもたちや保護者にどんどん伝えていきましょう!