
こんにちは「大量調理の伊達メガネ」です。
2月といえば寒さが厳しい季節ですが、節分やバレンタインといった楽しいイベントも多い月ですね。
そんな2月の保育園給食だよりには、子どもたちがワクワクするメニューと栄養もしっかりとれるアイデアやネタが満載!
今回は、「大量調理の伊達メガネ」が保育園で経験してきた2月の給食の献立を交えながら実際に役立つ2月の給食だよりのネタを紹介します。
給食だよりでは、子どもたちの健康をサポートするためにどんな食事を提供しているかを伝えるだけでなく、行事や食育の取り組みを通じて保育園生活の楽しさをお伝えしましょう。
給食だよりの作成とネタについては「月ごとの保育園の給食だよりのネタやアイデアとアドバイス」でも紹介していますのでご覧ください。
2月の行事を給食に活かして食育を進めよう

2月は節分やバレンタインをテーマにした行事食が、子どもたちの興味を引きやすい時期です。
給食だよりでも2月のイベントを通じて食事に対する興味を引き出すとともに食育の面でも大きな効果があります。
節分では「豆まき」という日本の伝統に触れ、バレンタインでは「愛を伝える」ことや食材の大切さを教えるきっかけになります。
「大量調理の伊達メガネ」が働いていた保育園では、毎年こうした行事を取り入れることで子どもたちの食べる意欲が自然と高まり、また行事そのものを心待ちにしてくれるようになりました。
食べることが楽しいという感覚を育てることは、子どもたちの健康にもつながりますす。
それから親御さんも「どんなメニューが出るんだろう」とワクワクしながら給食だよりを読んでくれるようになります。
冬の季節感を伝える節分の豆まきにちなんだメニューで食育!

2月の大きなネタの一つ目は「節分」子どもたちも豆まきが大好きですよね。
「大量調理の伊達メガネ」が以前働いていた保育園でも毎年節分の行事は大盛り上がり!
その際に出したのが「鬼のおにぎり」です。
赤いご飯(ケチャップライスなど)で作った鬼のおにぎりに「のり」や「スライスチーズ」で顔を描いてあげると子どもたちも大喜び。
見た目が楽しいと普段あまり食べない子でもパクパク食べてくれます。
鬼のおにぎりの作り方
- 材料: 白ご飯、ケチャップ、のり、スライスチーズ、ウインナーなど
- 作り方:
- ご飯にケチャップを混ぜて赤いご飯を作ります。
- それを丸く握っておにぎりにします。
- のりで目や口を作り、スライスチーズで目の白い部分を表現。
- ウインナーで小さな角を作って、頭にトッピング。
節分の日にはこのおにぎりに加え、豆を使ったスープや副菜もおすすめです。
ミネストローネに炒った大豆を加えたり、豆腐を使った副菜で「豆まき」の文化を食育として取り入れることもできます。
子どもたちに「どうして豆をまくのかな?」と問いかけながら、食事を通じて日本の伝統に触れる機会を作るのも素敵ですよね。
バレンタインにはかわいいメニューでハートをつかむ

続いて2月のネタといえば「バレンタイン」。
チョコレートを配るイベントとして有名ですが、保育園では甘いお菓子は避けたいところ。
でも、かわいいハート形のメニューなら、バレンタインらしさを演出しつつ栄養もしっかり考えられます。
私が作ったのは「ハート形サンドイッチ」。
野菜が苦手な子どもたちでも、かわいい見た目のサンドイッチにすると食べる意欲が湧いてきます。
こちらはとても簡単で、パンにハート形の型抜きを使って「野菜」や「ハム」「チーズ」などを挟むだけ。
ポイントは、パンの色や具材の色合いを工夫して、カラフルに仕上げること。
これだけで子どもたちも「かわいい!」とテンションが上がり、一口でも多く食べてくれるんです。
ハート形サンドイッチのレシピ
- 材料: 食パン、レタス、トマト、ハム、チーズ、きゅうりなど
- 作り方:
- 食パンにハート形のクッキー型を押し当てて、パンをくり抜きます。
- 中に挟む具材は、彩りを意識して。レタス、トマト、ハム、チーズ、きゅうりなどがおすすめです。
- ハート形にくり抜いたパンで具材を挟みます。小さなピックで刺してあげると、より食べやすくなります。
デザートには、フルーツを使ったものも良いですね。
ヨーグルトにベリー系のフルーツをトッピングして、ハート形に切ったイチゴを添えると、ヘルシーで見た目もバレンタインっぽいデザートに。
お砂糖控えめでも、フルーツの甘さを活かせば十分子どもたちも満足してくれます。
寒い日もホッと温まる給食メニューのネタ

2月は寒い日が続きますよね。
そんな時こそ、体を温めてくれるスープが大活躍です。
「大量調理の伊達メガネ」が働いていた保育園では、煮込み料理やスープにすると寒い日でも子どもたちが喜んで食べてくれていました。
豆乳味噌ポタージュ
冬のスープにちょっとした工夫。味噌と豆乳を使うことで、体が温まり、栄養満点のポタージュに。
- 材料:冷凍コーン、豆乳、味噌、バター、水
- 作り方:
- 鍋にバターを入れてコーンを炒め、水を加えてひと煮立ちさせます。
- ブレンダーでコーンをつぶし、滑らかな状態にします。
- 豆乳を加えて弱火で温め、最後に味噌を溶かして完成。簡単なのに濃厚なスープです。
このスープは体を温めるのに最適。
シンプルながらコクもあって子どもたちもスープをおかわりすることもよくありました。
保育園ではスープが人気のメニューですが、特に寒い時期はこうした温かい料理が喜ばれます。
2月の給食だよりには、冬の食材を使ったメニューや、体を温める食事について触れると、季節感が伝わります。
2月の給食だよりの文例

保護者に伝えたいことの文例
「2月は寒さが厳しいですが、保育園では体を温めるメニューを中心に、栄養バランスの取れた給食を提供しています。今月は節分やバレンタインデーなどの行事もあり、行事にちなんだ楽しいメニューも予定しています。ぜひ、お家でもお話してみてくださいね!」
子どもたちの姿を伝える文例
「今月は、節分の鬼のおにぎりを楽しんで作りました。子どもたちはそれぞれ個性豊かな鬼を作ってくれて、みんなで大笑いしながら食べました!見た目が面白いと、普段食べない野菜もパクパク食べてくれます。」
食育に関する文例
「2月は節分にちなんで、豆まきを通じて日本の伝統を学ぶ機会を作りました。給食では大豆を使ったメニューを提供し、豆が栄養豊富で体に良いことをお話ししました。こうして食材を通して、食べ物の大切さを学んでもらえれば嬉しいです。」
保健に関する文例
「冬の時期は、風邪やインフルエンザが流行しやすくなります。給食では、免疫力を高めるビタミン豊富な食材を意識して取り入れています。白菜や大根、にんじんなど、体を温める根菜類を多く使用したメニューで、寒さに負けない体づくりをサポートします。」
行事に関する文例
「今月は節分やバレンタインデーなどの行事があります。節分には、鬼のおにぎりや豆スープを、バレンタインデーにはハート形のサンドイッチやかわいいデザートを提供します。子どもたちが楽しめる行事メニューを通じて、季節のイベントを感じてもらえたらと思います。」
雑学ネタの文例
「2月22日は『猫の日』。給食では、猫の形をしたパンを使って楽しんでもらおうと考えています。また、食品用の木箱「折箱」の魅力を広めるために作られた日です。昔、聖徳太子が隋の朝廷に贈り物を送る際に、この折箱を使ったという話が伝わっていて、彼の命日である2月22日にちなんでいます。どんなことを学べるか、子どもたちと楽しみにしています。」
2月の保育園での給食だよりに使えるネタ

2月は節分や立春、バレンタインなどの行事がある月で、食育を通じて子どもたちに日本の伝統や食文化を学ばせる絶好の機会です。
給食だよりに使える行事やイベントに関連するネタや食育内容を紹介し、由来や関連する食材について詳しく説明します。
節分と大豆の役割

2月の大きなイベントである節分では、豆まきが行われます。この豆まきに使う「大豆」は、日本の伝統文化や食習慣に深い関わりがあります。
由来:
節分は、季節の変わり目(特に冬から春に向かう日)に邪気を払うための行事です。「鬼は外、福は内」の掛け声とともに、家の中にいる鬼を追い出し、福を呼び込むことを目的としています。豆まきの豆は、「魔除け」としての役割があり、古くから「豆=魔滅(まめ)」とされ、邪気を払い、無病息災を願う意味が込められています。
食材:
豆まきに使用する「大豆」は、非常に栄養価の高い食材です。特にたんぱく質や食物繊維が豊富で、子どもたちの成長をサポートします。また、大豆は、体内で作られない必須アミノ酸を含んでおり、筋肉や骨を作るために重要です。大豆から作られる「豆腐」「納豆」「味噌」なども、日常的に親しみやすい食材です。
実践例:
- 大豆の栄養を学ぶ:大豆はただの豆ではなく、健康に良い栄養をたくさん含んでいることを説明します。例えば、納豆や豆腐、味噌など、普段食べている食品がどのように大豆からできているかを学びます。
- 豆まきと大豆の関係:節分の豆まきは遊びの一環ですが、子どもたちにとっては大豆の栄養やその重要性を学ぶ良い機会です。
恵方巻きとその由来

2月の節分の夜に食べる恵方巻きも、食育活動として取り入れることができます。恵方巻きは、福を呼ぶ食べ物として広く親しまれています。
ちなみに2025年の恵方巻きの方角は「西南西の西より」となります。
由来:
恵方巻きは、もともと関西地方の風習で、節分にその年の「恵方」と呼ばれる特定の方向を向いて、無言で巻き寿司を食べるというものです。無言で食べることで「願い事が叶う」とされています。この風習は、「鬼を追い払う」だけでなく、「福を呼び込む」という意味も込められています。恵方巻きの具材は、七福神にちなんで7種類入れるのがよいとされています。
食材:
恵方巻きには、鮪(まぐろ)、きゅうり、卵、かんぴょう、シイタケなどが巻かれます。これらはどれも栄養価が高く、特に魚類はDHAやEPAといった健康に良い成分を含んでいます。また、巻き寿司に使用する酢飯は、消化を助ける効果があるため、健康的な食事としても親しまれています。
実践例:
- 恵方巻きの具材を紹介する:子どもたちに恵方巻きに使われる食材を紹介し、それぞれの栄養や健康への効果を学びます。
- 恵方巻き作り:簡単な具材で恵方巻きを作り、恵方を向いて食べることで、楽しみながら日本の伝統を学びます。
バレンタインデーとチョコレート

2月のバレンタインデーは、感謝の気持ちを伝えるためにチョコレートを贈る日として知られています。チョコレートの由来や作り方を学ぶことで、子どもたちが手作りに興味を持つきっかけになります。
由来:
バレンタインデーは、古代ローマ時代の聖バレンタインに由来します。聖バレンタインは、結婚を禁止されていた兵士たちに密かに結婚式を執り行い、後に処刑されたとされています。この伝説から、後に恋人同士が愛を誓い合う日として広まりました。日本では、女性が男性にチョコレートを贈るという文化が根付いています。
食材:
チョコレートは、カカオから作られます。カカオにはポリフェノールが豊富で、抗酸化作用があり、健康にも良いとされています。さらに、カカオの栽培には温暖な気候が必要で、世界中で栽培されていることを知ることも、食材に対する関心を深める良い学びとなります。
実践例:
- チョコレート作り:簡単に作れるチョコレートを手作りし、感謝の気持ちを込めて友達や先生にプレゼントする活動を通じて、食材に対する興味を引き出します。
- カカオの栄養を学ぶ:カカオの栄養成分や、どうしてチョコレートが作られるのかを簡単に説明し、食材への理解を深めます。
立春と春の食材

立春(2月4日頃)は、暦の上で春の始まりを告げる日ですが、実際にはまだ寒い時期が続きます。この時期に食べるべき食材を学び、季節の移り変わりを感じることができます。
由来:
立春は、二十四節気のひとつで、春の気配を感じる日として大切にされています。しかし、実際の気温は寒いことが多く、春を迎える準備をする日として、身体を温める食事が求められます。
食材:
冬の寒さに対応するため、栄養価が高く、体を温める効果がある根菜類(大根、にんじん、じゃがいも)や、大豆製品(味噌汁、豆腐)などが適しています。また、春野菜の代表格である菜の花やふきのとうなども、この時期に出回り始めます。
実践例:
- 冬から春への移り変わりを学ぶ:季節ごとの食材を紹介し、冬に食べるべき食材と春に向けて準備される食材の違いを学びます。
- 体を温める料理作り:冬の寒さを乗り越えるための温かい料理(例えば、野菜の煮物や味噌汁)を作り、身体の内側から温める方法を学びます。
建国記念日と食育

建国記念日(2月11日)は、日本の建国を祝う重要な日です。この日を祝うことで、日本の歴史や文化について学ぶとともに、食育にも繋がります。
由来:
建国記念日は、紀元前660年に神武天皇が即位したことを記念する日で、日本の歴史と文化に大きな意味を持っています。神話や伝説に基づくこの日は、日本の根幹となる文化や伝統を再確認するための機会です。
食育活動:
建国記念日を祝う食育活動では、日本の伝統的な食材や食文化を紹介することが大切です。日本を代表する食材としては、米、魚、大豆、海藻などがあります。これらの食材が日本の文化にどれほど深く根ざしているかを学び、子どもたちに食材への感謝の気持ちを育むことができます。
実践例:
- 日本の食文化を学ぶ:日本の伝統的な料理や食材を紹介し、その背景や栄養について学びます。
- 祝日料理を作る:建国記念日にちなんだ伝統的な日本の料理...例えば、おせち料理の一部やおにぎり(稲作文化)を作り、日本文化を実際に感じることができます。
まとめ:2月の保育園給食だよりを魅力的にしよう

2月の給食だよりは、冬の季節感や行事を活かして、子どもたちの健康を守るだけでなく、食事の楽しさを伝える絶好のチャンスです。
節分やバレンタインなど、子どもたちが楽しみにしているイベントをメニューに取り入れたり、食育の視点から栄養や季節の食材について触れることで、保護者にも「ためになる」と感じてもらえる内容に仕上がります。
「大量調理の伊達メガネ」も保育園での経験を通じて、子どもたちが喜ぶメニューや行事食がどれほど大切かを実感しました。
親しみやすい言葉で、季節感あふれる給食だよりを作成してみてくださいね!