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フードプロセッサーとミキサーの違いとは?チョッパー・ブレンダーとの使い分けまで徹底解説

「フードプロセッサーとミキサー、何が違うの? どっちを買えば後悔しないの?」

調理家電の購入を前にして、こんな疑問を持つ方は本当に多いです。

大量調理の伊達メガネも給食の現場で何種類もの機械を使い分けていますが「機能は似てても全然違う!」と声を大にして言いたいほど、機能にも得意・不得意があります。

さらにややこしいのが「チョッパー」「ブレンダー」「ロボクープ」といった似た仲間たち。

今回は、それぞれの違いを「調理のシーン」「悩み」からわかりやすく整理して、あなたにピッタリの調理家電を選ぶお手伝いをします。

フードプロセッサーとミキサーの違いとは?

まずは一番よくある疑問、「フードプロセッサーとミキサーってどう違うの?」について見ていきましょう。

どちらも食材を細かくというか刃を回す道具ですが、役割や得意な料理は全然違うんです。

ここを理解しておくだけで、「買ってから後悔した…」を防げます!

基本の違い|構造と目的の違いを知ろう

フードプロセッサーとミキサーの違いをざっくり言うなら、「何をどうしたいか」で選ぶ調理家電がまったく変わるということ。

項目フードプロセッサーミキサー
主な使い道切る・刻む・混ぜる・こねる撹拌・液体を滑らかにする
対応食材固形メイン(野菜・肉・粉など)液体+柔らかい食材が得意
刃の動き強力な回転刃+低〜中速高速回転のブレードで粉砕
料理例ハンバーグのタネ・みじん切りスムージー・スープ・ジュース

プロの現場でも、この違いを理解しているからこそ「今日はフードプロセッサー」「これはミキサーで」と自然に使い分けています。

例えるなら、フードプロセッサーは包丁の代わり、ミキサーは泡だて器やすり鉢の代わりのような感覚。

POINT

ミキサーとフープロは同じ回転刃でも目的が違う=刃物と泡だて器くらい役割が違う

ミキサーで代用できる?プロが語る代用してはいけない料理とは

「どっちかひとつで全部できたらラクなんだけど…ミキサーでフープロの代わりになる?」

こう思うのは自然ですが、正直おすすめしません。

なぜなら、食材の仕上がりや食感がまったく変わってしまうからです。

たとえば──

  • 玉ねぎのみじん切りをミキサーでやると → 水が出てベチャベチャに
  • ハンバーグのタネをミキサーで混ぜると → 混ざりすぎて食感がボソボソに
  • にんじんやピーマンの粗みじん → フープロなら一瞬、ミキサーは刃が空回りして無理!

逆に、ミキサーが得意なのはこんな料理です。

  • スムージー(バナナ、ほうれん草、牛乳など)
  • かぼちゃやじゃがいものポタージュ
  • 豆乳ベースのドリンク(なめらかに仕上がる)

プロの厨房でも、仕上がりにこだわるからこそ代用はしません。

見た目も味も「ちょっと違うな…」という結果になって、がっかりすることに。

チョッパー・ブレンダーとの違いは?使い分けマトリクス

「フードプロセッサーとミキサーの違いはわかった。でもチョッパーやブレンダーって何?どう使い分ければいいの?」

実はこの2つ、料理のシーンによってはとっても便利な相棒になるんです。

それぞれの特徴とおすすめの使い方を、わかりやすく整理しました。

チョッパーは「小型フードプロセッサー」。手軽さ重視

チョッパーは簡単に言うと、フードプロセッサーをギュッと小さくしたような存在です。

機能はみじん切りに特化していて、野菜や果物を短時間で細かくできます。

チョッパーの特徴:

  • コンパクトで軽い。収納場所に困らない
  • 電池式やUSB充電式もありコードレスで使えるタイプも
  • 洗い物が少なくて済む
  • 少量調理(ニンニク、薬味など)にぴったり

こんな時におすすめ

  • 一人暮らしでちょっとだけ調理したいとき
  • カレー用の玉ねぎみじん切り(涙の心配なし!)
  • 料理中、サッと薬味を用意したいとき

ただし、練ったり、こねたりする作業には向いていません。

また容量が小さいので、たくさん仕込みたいときには物足りなさを感じるかも。

ブレンダーは液体前提。直接鍋でも使える強み

ブレンダーは、スティック状の本体に刃がついた調理家電。

鍋やボウルに直接差し込んで使えるのが最大の魅力です。

ブレンダーの特徴

  • スティック型で取り回しがラク
  • 鍋やカップに直接使えるので洗い物が少ない
  • 材料を移さずにその場で撹拌できる
  • やわらかい食材や液体向き(ポタージュや離乳食など)

こんな時におすすめ

  • 煮込んだ野菜をそのままポタージュにしたいとき
  • 赤ちゃんの離乳食を作るとき(なめらか仕上げに◎)
  • ミキサーを出すのが面倒なとき

ただし、固形が多いものやこねる作業には向いていません。

食材によっては刃が空回りしたり、滑らかにできなかったりするので注意が必要です。

POINT

調理器具は使い分けが目的でなく料理の悩みが出発点


たとえば「離乳食をなめらかにしたい」ならブレンダー、「少量の薬味をサッとみじん切りにしたい」ならチョッパー…というように、目的ではなく困りごとから選ぶと失敗しません

それから「フードプロセッサーでできること」をもっと知りたい方は、フードプロセッサーでできること7選:切る、混ぜるだけじゃない!驚きの使い道と活用アイデアを読んでいってね。

ロボクープとは?プロ用フードプロセッサーの代表格

「ロボクープ」という名前を聞いたことはありますか?

家庭ではあまり馴染みがないかもしれませんが、給食やホテルの厨房、介護施設の調理現場などプロの世界ではかなり知られている存在です。

その魅力と家庭用フードプロセッサーとの違いをわかりやすく紹介します。

業務用の本気の一台!ロボクープとは

ロボクープ(Robo Coupe)は、フランス生まれの業務用フードプロセッサーの代表格です。

創業は1961年。給食センターや病院給食など、大量調理を必要とする現場で愛用されてきました

大量調理の伊達メガネも、300人分以上の食材を仕込むときにロボクープを使っていますが本当に作業がラクになります。

ロボクープの特徴

  • とにかく馬力が強く、硬い野菜や肉も一気に処理できる
  • 1回の処理量が多い(数キロ単位でも対応可)
  • アタッチメントの種類が豊富で、スライス、せん切り、こね、すりおろしまで対応
  • 何十人分もの仕込みが10〜15分で完了する驚異のパワー

たとえば、人参3kgのせん切りも一瞬で終わるので人手不足の現場には欠かせない存在です。

家庭用フードプロセッサーと何が違う?

簡単にいうと、家庭用フードプロセッサーが軽自動車なら、ロボクープはトラックです。

サイズ・性能ともにまったくの別物。

比較項目家庭用フードプロセッサーロボクープ
処理量〜500gほど数kgまでOK
モーターの力中程度非常に強力(連続稼働も可)
サイズコンパクトで収納しやすい大きくて重量もあり
価格帯5,000〜30,000円程度100,000円〜(業務用)
用途日常の調理大量仕込み・業務用

家庭で使うにはオーバースペックかもしれませんが、子ども食堂をやっている方や、お弁当販売をしている人には検討の価値ありです。

POINT

ロボクープは、買い換えではなく導入の先にある選択肢


ロボクープは買い替えというより、事業や活動の幅を広げるためのツール

たとえば「週末だけ宅配弁当を始めたい」という方にも、時短と効率の観点でおすすめできる1台です。

シーン別|どんな時にどれを使う?

「結局、どんな料理のときにどれを使えばいいの?」

そんな疑問にズバッと答えましょう。

用途ごとの最適な1台を知っておけば、ムダな買い物や後悔も防げます。

迷ったときは料理のシーンから逆算してみましょう!

料理シーンおすすめ家電理由・ポイント
スムージー・ジュースミキサー水分が多く、滑らかな仕上がりに向いている。バナナ+牛乳の朝ドリンクにも◎
玉ねぎのみじん切りフードプロセッサー涙が出ない!均一に早く仕上がる。カレーやハンバーグの下ごしらえに最強
離乳食づくり(やわらか素材)ブレンダー鍋で煮込んだ野菜にそのまま使えるから、洗い物も最小限で済む
ハンバーグのタネ作りフードプロセッサーひき肉と玉ねぎを同時に混ぜられて、乳化も簡単!ふっくらジューシーな仕上がり
にんにく・しょうがの処理チョッパー少量ならチョッパーで十分!手軽にパッとみじん切りできて便利

使い分け理由の解説

  • ミキサーは液体がある前提。スムージーや冷製スープなど、水分がたっぷりある料理向き。
  • フードプロセッサーは固形も液体もいけるオールラウンダー。包丁では面倒な作業が一発で。
  • ブレンダーは鍋の中に直接入れて使えるから、特に離乳食やポタージュで活躍。
  • チョッパーはとにかく手軽。ニオイの強い食材も、洗うのがラクなので気軽に使える。

「時間がない」「洗い物を増やしたくない」「とにかく簡単にしたい」――そんな困りごとが、実はベストな調理家電を選ぶカギになります。

買って後悔しないための選び方ガイド

「どれを買えば失敗しないの?」これは多くの人が抱える悩みですよね。

料理道具って、便利そうに見えても使わなくなることもあるから慎重になります。

「用途ベースで選ぶ方法」と「ストレスベースで選ぶ方法」を両方お伝えします。

用途ベースで選ぶ(よく作る料理から考える)

よく作る料理向いている家電理由
スムージー・冷製スープミキサー水分が多く、滑らかな仕上がりに最適
ポタージュ・離乳食ブレンダー鍋ごと撹拌できて、洗い物が少ない
カレー・ハンバーグフードプロセッサー玉ねぎのみじん切りやタネ作りが一台で完了
にんにく・薬味処理チョッパー少量をパパッと処理。後片付けも楽

用途ベースの選び方は、習慣的に作る料理が明確な人におすすめです。

調理のストレスベースで選ぶ(困っていることから逆算)

ストレス(悩み)向いている家電解決策
とにかく時短したいフードプロセッサー切る・混ぜる・こねるを一気に短縮
洗い物を増やしたくないチョッパー・ブレンダーパーツが少ない、鍋で完結するものが◎
飲み物やドリンク系中心ミキサー撹拌力が高く、氷も砕ける機種もあり
離乳食や介護食に悩んでるブレンダー・フープロなめらかに仕上げられ、味のムラも出にくい

この方法は、「どんな料理にストレスを感じているか」がハッキリしている人におすすめ。

「ハンバーグの玉ねぎ切るのが面倒…」「味噌汁に入れる野菜を細かくするのがつらい…」など、悩みをもとに考えると“本当に必要な一台”が見えてきます。

POINT

調理家電の購入は何を作るかではなくどこで困っているかが選び方のヒント

多くの人が「どれが万能か」で迷ってしまいますが、大事なのは自分の困っていることを解決してくれる道具を選ぶこと。

だからこそ、「フードプロセッサーって、実は玉ねぎに泣かないだけで買う価値あるよね?」なんて視点が、後悔しないコツになります。

まとめ:あなたに必要なのはどれ?選び方チェックリスト

ここまで「フードプロセッサー」「ミキサー」「チョッパー」「ブレンダー」の違いと使い分けについてご紹介してきました。

一見似ているようでも、それぞれに得意分野があり、「どれを選ぶか」で日々の料理がグッとラクになるんです。

でも、読んだだけだとまだ迷いがあるかもしれませんので、改めて下記のチェックリストで自分に合った一台を絞ってみてください。

こんな方には「フードプロセッサー」がおすすめ!

  • 玉ねぎのみじん切りで毎回涙してる
  • ハンバーグやつくねのタネをよく作る
  • 大量調理や作り置きを効率化したい
  • 野菜・肉・魚など幅広く使いたい

どんなフードプロセッサーがいいのか知りたい方は、現場歴20年の調理員が選ぶ!フードプロセッサーおすすめ3選:レコルト・山本電気・クイジナート徹底比較を読んでいってね。

こんな方には「ミキサー」がおすすめ!

  • スムージーやジュースをよく作る
  • 氷や冷凍フルーツを使いたい
  • とにかく“液体メイン”の料理が多い
  • 粒感ゼロのなめらか仕上げが理想

こんな方には「チョッパー」がおすすめ!

  • 一人暮らし・時短調理が中心
  • 少量のニンニクや薬味の処理に困っている
  • できるだけ洗い物を減らしたい
  • 手軽に“とりあえず使える”一台が欲しい

こんな方には「ブレンダー」がおすすめ!

  • 離乳食や介護食を作ることが多い
  • 鍋に直接入れて撹拌したい
  • ポタージュやスープが日常的
  • スティックタイプで収納スペースも省きたい

まとめのひとこと

「何を作りたいか」よりも「どんなストレスを減らしたいか」で選ぶと、後悔のない調理家電選びができます。

そして…じつは、複数台持ちが一番失敗が少ないという現実も。

チョッパーで毎日の下ごしらえをラクにしつつ、休日はミキサーでスムージー…なんて使い分けもアリです。

調理の面倒が楽しくなるきっかけは、ほんのちょっとの選び方で変わります。

あなたの料理ライフが、もっとラクで楽しくなりますように!

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